日本プロ野球の礎を築いた男–野球人・野村克也さん–現代人に送る名言。

「失敗」と書いて
「成長」と読む
どうも、てんちょうです。
2月11日、朝起きるとテレビで
「元プロ野球監督 野村克也さん 死去。」
という速報が流れました。
上の赤字は野村克也さんが残した言葉です。
(この他にもたくさんの言葉を残されています。
また、最後の方で紹介します。)
プロ野球を知らない人でも本や、バラエティー番組などで
見たことがある人もいるのではないでしょうか。
ここで、知らない人に向けて野村さんの紹介を
・選手歴(27年)
1954年〜1980年の27年間にわたり、南海ホークス(現ソフトバンクホークス)・ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)・西武ライオンズで選手としてプレー。
・選手としての成績
出場試合数:3017 打数:10472
安打:2901打点:1988
犠牲フライ:113 打率:277
通算打数・犠牲フライは歴代1位。
通算試合・安打・本塁打は歴代2位。
・監督歴(24年)※選手兼任監督時代を含める
1990年〜1998年 ヤクルトスワローズ
1999年〜20001年 阪神タイガース
2006年〜2009年 楽天ゴールデンイーグルス
・監督としての成績
通算試合:3206 勝利数:1566
敗戦数:1564 引き分け:76
リーグ優勝:5回 日本一:3回
ここでは書き切れないほど、たくさんの素晴らしい成績を残し、選手・監督として50年近く、日本プロ野球界で活躍されました。
選手としてはもちろんすごいですが、さらにすごいのは
監督としてだと思います。
それは、現代では当たり前のような戦術を
多く発明したからです。
ピッチャーの「クイックモーション」「ギャンブルスタート」などがありますが
その代表が「ID野球」(important date)です。
→「監督がチームを作り上げていく場合や選手がプレー
する場合に、経験や勘に頼ることなく、データを
駆使して科学的に進めていくという方法です。」
今ではコンピュターが発達し、どの球団もデータを
駆使して野球をしています。
その、源流を作ったのが野村監督と言っても過言では
ないと思います。
この教えを受けた当時の選手が、現在プロ野球の
監督・コーチとして各球団で活躍しています。
また、野球を教えるだけでなく野村監督は
ミーティングでは最初、野球の話ではなく
人生論を語り「人はどうあるべきか」を
教えていたと言います。その名言を紹介。
- 「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない。
- 人を判断するときは決して結論を急がないこと
- 「叱る」と「褒める」というのは同意語
- 人を動かすのは生きがい、夢、希望、目標、目的、ビジョン、興味、関心
- 部下を信じるというのはリーダーの重要な資質
上記の名言はほんの一部です。
社会で働いている人やこれから社会に出る人にもぜひ
知ってもらいたい名言がたくさんあります。
残念ながら、もうこれ以上新しい名言や考えを
聞くことはできません。
しかし、野村さんの考えは今の指導者たちが
これからの野球選手に伝えていってくれると思います。
野村さんは後藤新平(政治家)さんの
「財を残すは下、事業を残すは中、人を残すを上。」
という言葉を大事にされていたそうですが
まさに、その言葉を体現されていました。
野村さんに最後一目会おうと数多くの野球関係者が
弔問したそうです。
誰よりも野球を愛し、誰よりも野球に愛された人生だったと思います。
「生涯一捕手」野球人・野村克也さんに哀悼の意を込めて。
渡邉佳寛