【初心者向け】初めてお芝居の演出をする人に向けて、自分の考え方を書き出してみる その1【演出って何をするの?】

こんにちは。湊游です。
ここ最近は豆知識コーナーという形でずっと更新を続けておりましたが、ちゃんと演出家として発信する機会を持たないといけないなと急に(⁈)思い立ちましたので、
不定期になりそうですが新しいコーナーとしてこれから取り組もうと思います。
ちょっと真面目です(笑)
コンセプト(何を?誰のために?発信してるの?)
初めて演出に携わるという人に向けてちょっと役立つワンポイントを書き出してゆきます。
(時間のない人は【今日のワンポイント】と書いてあるだけ読んでみてください!)
- 初めて演出に取り組む方
- まだまだ演出初心者ですという方
- 演出興味はあるけど何だかよくわからないという方
そんな方々のために、具体的に稽古場・劇場でこんなことをしてみてはどうでしょうか?
と私が自分なりに書き出すコーナーです。
以前、西村がとても良い記事を書いていたので、フォーマットはパクっちゃいましょう!(笑)
あ!この良いと思ったものを真似するってすごく大事なんですよ!
そこから踏み込むと、「良いものを良いと思うこと」この感覚がもーーーーっと大事なんですが、話し出すとすごく長くなりそうなので残念ながら今回は割愛…。
はじめに
演出。演出。演出家…。
ぶっちゃけ演出って漠然としたもので、大体の人からしたらよくわからないと思います。
絵が浮かびにくいですからね。
映画監督の演劇や舞台芸術版ですか?ってよく言われますが、最初のとっかかりとしてはすごくいいイメージだと思いますよ!乱暴な解釈とは全然思いません!
ただ、ここで演出がどういうものなのか、演出とは何ぞや?という話はあまりする予定がありません。
演出を概念で考えると余計に難しくなっちゃうので…(笑)
ですから、書くのはあくまで初めて演出に携わるという人に向けてちょっと役立つワンポイントです。
自己紹介
時間がない方は読み飛ばしてください。笑←と引用先では書いてありました!
湊游と申します。
劇的☆爽怪人間の座付演出家として活動させて頂いております。
実は加入は劇団再活動期からですので「ブラームス」以降の全作品の演出を担当しております。
本格的に演出のことを学び始めたのは大学生になってからで、基本的には書籍を頼っての独学です。外部劇団に演出助手として参加させていただく経験もありますが、まだまだ回数も少なく圧倒的に学ばせていただく身ではあります。
全然プロではないですよ(笑)普段は会社員です。営業マンってやつです。
ただ、自力で演出とは何をする人なのか?を突き詰め続けてきているので、同じように何もない所から演出を始める人たちに向けて、自分の経験や失敗など交えて小さなアドバイスはしてゆけるのかなと考えております。
今日のワンポイント『対立』
初回で前置きが長くなってしまいました…。
今日お伝えするのは「対立」というキーワードです。
それでは早速演出する作品の脚本・ストーリーから相反しているもの、つまり対立しているものを探してみてください。
けっこう色んなものが対立しているものですよ。
分かりやすいものでは
●敵・味方関係、ライバル関係、位置関係(都会と田舎とか、海と山とか)
●時間軸(今と昔と未来)
●個人の属性(性別、地位、大人と子供、貧富)
後はこんな所に注目
●人間の心理状態
⇒告白したい・・・けど振られたくない とか 挑戦したい・・・けど失敗したくない とか
⇒Aの味方をしたい・・・けどBの言うことを聞かないといけない
こんな感じですね。
この対立をより見えやすく、色付けしてみましょう。
その際に演技やスタッフワークをいろいろと活用してみてください。
例えばストーリーでライバル関係にある2人、
- お互いに腕時計をつけさせて色を変える⇒衣装を利用して
- どちらかは必ず高さのある場所から出てくる(もう片方は必ず低い所から)⇒立ち位置を利用して
- 人物に関係する音響効果を、片方は高い音の出やすい楽器に(もう片方は低音楽器)⇒音響を利用して
あるいは役者さんと相談して対立を加えるというのもありです。例えば
- (ストーリーの過去を想像して)子供のころ同じ人を好きになっていた設定を加える
ちょっと例を持ちこんで具体的に上げてみました。
あえて抽象的な言い方で、ポイントの要点をお伝えします。
イメージは舞台上に天秤、シーソーがあるイメージ。
それをストーリーの中で何回も左右に振れさせる。
振れてなかったら振れるように。
振れているものはより大きく。より回数を上げる。
こんなイメージです。
振り返り
今回はここまで。
このワンポイントは初心者向けです。もちろんこれだけで作品が完成することはありません。
むしろ私自身がまだまだ勉強することだらけ…。
上手くいかないこともあるかもしれません。
しかし経験がないなら経験を作るしかありません。
自分を演出家だと思うなら、経験を積む意識ではなくたくさん経験を「作る」意識で。
どんどんチャレンジしてみてください!
それでは。またこのコーナーの次回に。