【Contondo】屋上の父帰る【感想】
こんばんは!ピアニストの今川です。
今週月曜は、去年お世話になった団体、Contondoの【屋上の父帰る】を観劇して参りました。
Contondoは何度か拝見したことがあるのですが、今回は珍しく、なんと劇場公演。しかも芸創です!
これは見ずにはいられないと思い、千秋楽にお邪魔して参りました。
結論、期待通りの満足感です◎✨
個人的な感想なので恐縮なのですが、私はContondoを観劇することは、他の団体を観劇するのと全く別物だと自分の中で思っていまして。
あくまで自分の中での分け方なのですが、普通の演劇が映画やドラマに近いものであるとすれば、Contondoは落ち着いた古めかしいカフェで一人、ゆったりした気持ちで暖かい紅茶と茶菓子を頂きながら、ゆっくり好きな本を読み解くような心地を与えてくれる、言わば【非常に贅沢なカフェ時間】に近いものであると思っています。
私がContondoの観劇を通して感じている満足感ってなんだろうと考えていると、ふとこの感覚に近いんじゃないかなぁと思いました。
自信が出演したこともあり、演出の紺野さんのお人柄は良く存じているのですが【紺野ぶどう】という人間が、とても控えめに影から作品を支えながらも、彼だけが持つ、ゆったりとした空気感が作品を大きく包み込んでいるため、どんな作品でも彼色に染まっていて、安定した満足感を提供できているんだなぁと感じています。
今作は特に、感情が大きく前に出るシーンもあり、劇場公演とのことでいつもより豪華な内容でしたね。
この価格でいいの!?と、今川は動揺してしまいました。笑
こんなに繊細に丁寧に作られた作品で、たくさんの稽古の時間があって、あんな素敵な音響照明で見れるのに、本当にお得すぎる非日常です。
純文学を読み解くシリーズ、中々原作を1人で読むのは難しいですが、1時間程度で分かりやすく、しかも選ばれし役者さん達が、作品のキャラクターになり目の前で喋ってくれるという超贅沢仕様の企画なので、ぜひ今後も追いかけていけたらと思います。
また、コロナで大変な中での公演、本当にお疲れ様でした。二重の意味で温かい気持ちにさせて頂きました。
ぜひぜひ、大阪での公演またして頂けたらと思います!