『その人にしかわからないことを他の人に伝えようとする瞬間』について
演劇の稽古をしていて、
「あ・・・これが演劇であり芝居であり表現なのかな」
と思う瞬間に出くわすことがあります。
どうしてかはわかりません。どうしてでしょうね?(笑)考え続けてみようと思います。
今日書くのはタイトルにある「その人にしかわからないことを他の人に伝えようとする」ということです。
こんな瞬間はフィクション、創作に限らず普段の自分たちの生活でもあると思います。
自分にしかわからないことは、絶対に誰かに伝えなくてはならないわけではありません。
自分ではどうしても相手の考えていることが理解できない時、絶対に相手の考えを理解しなくてはいけないわけではありません。
簡単に相手に伝わらないことを伝わるようにするのは本当に難しい。難しいなんてものじゃない。
労力がいる、精神に負担がかかる、疲れる・・・。
それでもなんとかして、伝えようとしている瞬間はとても魅力的で、目や耳を奪われるのです。
ただ単純に伝えるのではなく、伝えようとしている、伝わるようにしている瞬間。
稽古中の役者を見ていてそういった瞬間が現れるときがあります。
これが舞台上でも見ることができるといいなあ。現れるといいなあ。思います。
稽古をしていて、そんな自分にふと気づいた。
そんな話でした。